お家でできる時計の読み方①【発達障害のお子さんにも効果抜群!】

お家でできるシリーズ

本記事は5分程度で読了できます。

放課後学習スペースTOIROです!

今回は「お家でできる時計の読み方」についてご紹介します。

長針と短針の区別がどうしてもつかない。

11時なのに、12時と言ってしまう。

あと何分で5時になるかがわからない。

…のようなことはありませんか。

実は、学校現場でもよくあることなんです。

個別でつきっきりで教えることができればよいのですが、

なかなか学校では難しい現状。

いったいどうすれば読めるようになるのか。

複数回のシリーズでご紹介します。

今回は、

短針と長針の違いがわかる

ところまで、

ご家庭でできる方法をご紹介します。

針を分ける

まずは、長針と短針を分けて学びます。

1年生の頃に算数セットのような教材を学校で購入することがあります。

その際に、手で操作できる時計を購入していることが多いですから、そちらを使用しながら進めると更に良いでしょう。

実際の時計をお手元に読んでいただければ、よりわかりやすいと思います。

会話形式でご紹介します。

上記の時計を例として使用したとします。

まずは2つある針を1つずつに分けます。

親「針はいくつある?」

子「2つある」

親「そうだね。短い針と長い針があるね。短い針は何色?」

子「緑」

親「長い針は?」

子「オレンジ」

親「その通り。まずは短い緑だけを見ます」

取れるのならここで長い針を外します。

短針が時間を表すことを教える

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親「短い針に指を置いてみて」

ここで親が実際にやってみてあげてください。例示です。

中心から短針の先に向かって指を置きます。

親「指の先にある数字は?」

子「1」

親「そうだね。1だから1時なんだよ。1時って言ってみて」

子「1時」

親「そう!じゃあこれは?」

針を2時に動かします。

子「2時」

親「そうそう!じゃあ4時は針がどこになる?」

次は子どもに針を動かしてもらいます。

ここまでできれば短針はひとまずクリアです。

12時まで順番に針を動かしながら、〇時と声に出して言っていきます。

12時で短い針が一周するんだ」ということを教えます。

長針は分を表すことを教える

さあ、次は長針です。

長針は短針に比べて非常に難しくなります。

難関です。

なぜだと思いますか?

長針が「1」を指したら、「5分」を表しますよね。

つまり、

針の先の数字と実際の分がずれることになります。

ここで混乱が起こる訳です。

なんで1なのに5分なのかと。

この違いを理解できるようになれば長針はクリアです。

時計だけではなく学習でも生活でも同じことですが、

どんなことにつまずく可能性があるのか?という予測を立てることができるのは極めて大切な事です。

こちらも会話形式で紹介します。

できればイラストのような時計ではなく、

1分ずつメモリがついている時計を使用したいです。

親「次は、長い針だよ」

親「長い針が1メモリだけ進んだよ。ここからここまで。進んでるの見える?」

子「うん」

ここで見えないお子さんもいらっしゃいます。ゆっくり動かしたり、実際に手をとって針を1メモリ動かす体験をさせてあげてください。

親「長い針が1メモリ動いたら、1分進んだことになるの」

親「1分。言ってごらん」

子「1分」

針を一番上に戻します。

親「そう!じゃあ、次は2メモリ動かしたよ。1メモリ、2メモリ」

親「これは何分?」

子「2分」

ここで2分と言えれば理解がかなり進んでいます。できなければここはゆっくりとできるようになるまで確認してから次に進んでください。

針を一番上に戻します。

親「そう!じゃあ、次は?」

3分、4分とやります。

親「5メモリ進んだよ。何分?」

子「5分」

親「そうだね。ちょうど数字の1のところだよね。1のところで5分になるんだよ」

1のところで5分がわかれば、残りもスムーズに進むことができます。ここまでのところが一番大切になりますから、まだお子さんが理解できていない場合は、ここまでを粘り強く繰り返してください。

できるようになったら、

60分まで一緒に針を動かして確認していきます。

60分で長い針は一周するんだ」ということを最後に教えます。

ここまでのおさらい

今回は、時計の初期段階の内容について紹介しました。

大きく3つのポイントがありました。

長針と短針に針を分けて考える。

短針だけ動かして12時で一周することを教える。

長針だけ動かして60分で一周することを教える。

ここまでの理解ができると、次のステップに進むことができます。

なんとか分かってほしい!と思う時ほど、

ゆっくりじっくり少しずつ確実に取り組むことが極めて大切になります。

日々の一歩が大きな足跡になります。

次回は、

「1時と2時の間に短針がある時は1時○○分である」

というよく子どもが間違える問題について、

お家でできる教え方をご紹介します!

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