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放課後学習スペースTOIROです!
お子さんに対して、

何回言ったらわかるのよ!!!!!!
という言葉は、
ほとんどの保護者の方が口にしたことがあると思います。
私も教育現場にいると、ついつい言ってしまいそうになることがあります。
しかし、
この言葉には何の効果もなく、
言ったところで子どもの行動は少しも変わりませんよね。
果たして、
子どもに何かを伝えるときには、どのように伝えれば効果的に伝わるのでしょうか。
子どもによって適した伝え方は異なります。
もしかしたら今の伝え方はお子さんに合っていないのかもしれません。
今回は、
お子さんに合う伝え方を簡単に特定する方法をご紹介します!
伝わり方は主に3種類ある
まず、外からの情報を受け取る方法には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
情報と言っても堅苦しいものではなく、
話を聞くとか、何かを見るとか簡単なものです。
たとえば、
保護者や周りの話を聞いて、耳から情報を取り入れる方法があります。
聴覚を使って情報を取り入れる方法がありますよね。
他には、
動画や周りの様子を、目で見て情報を取り入れる方法があります。
視覚を使って情報を取り入れる方法もあります。
さらには、
何かに直接触れたり体験したりして、体に伝わる情報を取り入れる方法があります。
熱されたやかんを触ってしまって「あつっ!!」となったり、
地面の砂を触った時に、ざらざら感やさらさら感を感じたり。
触覚などを使って情報を取り入れる方法もありますよね。
難しい言葉で言うと、体性感覚と言ったりします。
これらは日常的なことであり、
私達人間はあらゆる部分から様々な情報を受け取っているわけです。
①耳できく→聴覚
②目で見る→視覚
③体で感じる→体性感覚
重要なことは、
いったいお子さんはどの感覚を使って情報を得るのが効率が良いか?
ということです。
・耳で聞くよりも、目で見るほうが伝わるお子さんに、
口だけで説明しても伝わらず、
少し絵や写真のようなものを見せるだけですぐに伝わるかもしれません。
・目で見るよりも、耳で聞くことの方が伝わるお子さんには、
「見て真似しなさい」と言うよりも、
「これは、こうしてこうすればいいのよ」と具体的に言葉で伝えたほうが伝わりやすいかもしれません。
お子さんにはどの感覚を使う方がよいのかがわかれば、
これからの子育てが少し楽になりますよね!
目と耳どっちがいいの?

さて、お子さんは目と耳どちらの方が効率的に情報を吸収できますか?
体性感覚は今は考えないことにします。
簡単にわかる方法を紹介します。
ぜひ何度も見返していただいて確実にお子さんに実施してみてください!
視覚力チェックのやり方
準備するもの
使用するものは紙とペンだけです。
A4程度の大きさの紙を用意します。
紙に1まいずつ大きく、3桁の数字、4桁の数字、5桁の数字、6桁の数字、もう一度4桁の数字を書きます。
以下が例です。





ここまでで準備完了です。
チェック方法
まず子どもにこのように伝えます。
「今から数字の書いた紙を見せます。数字を覚えてね。その後にどうぞって言うから、その後に覚えた数字を紙に書いてみて。できてもできなくてもどちらでもいいんだよ」
①3桁の数字を書いた紙を1秒程度見せます。
②紙を隠します。
③3秒くらい経ったら「どうぞ」と言います。
④子どもに書いてあった数字をメモしてもらいます。
ポイントは2つあります。
まず、子どもが書けなくても絶対に叱らないことです。
あくまでもチェックですから、できてもできなくてもよいことを必ず伝えてあげてください。
そして、③の3秒くらい経ってから「どうぞ」という事です。
少し時間をとるのが大切で、この時間で視た情報が頭の中に入っているか確認しているわけです。
⑤次は4桁、5桁と桁数を増やしていきます。
⑥最後の4桁は少しやり方が変わります。「見た数字を逆から書いてね」と言います。これはかなり難しいので「できなくて当たり前」くらいで思っておいてください。
子どもが書いた数と答えが合っているかどうかを確認します。
5問中何問合っていたかを記録します。
子どもが知りたがらなければ、何問合っていたかを伝える必要はありません。
聴覚力チェックのやり方
準備するもの
視覚力のように数字を書いた紙を用意する必要はありませんが、
付箋かメモ用紙1枚あればOKです。
チェック方法
今度は聴覚力のチェックです。
お家の方が付箋やメモに書いた数字を読み上げます。

視覚の時と同じで、1つずつ読み上げ後「どうぞ」と言ったら聞いた数字を紙に書いてもらうようにします。
終了後、いくつ正解できたかを記録します。
両方のチェック終了後
視覚と聴覚。
正解数が多かった方がその子に合った情報伝達方法になります。
視覚の方が多ければ、「具体的に見せる」方が伝わることが多いです。
聴覚の方が多ければ、「言葉でていねいに説明する」方が伝わっていきます。
1か月後また検査をしたら結果が大きく変わっていることもあります。
簡単にできるやり方ですから、
定期的に実施してお子さんに合った方法で接してみてはいかがでしょうか。
少しでも子育てが楽しくできるヒントになっていれば幸いです!
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