不登校急増!まずは知るべき不登校の現状

これで安心!不登校サポート

ともです。

最近、不登校の子どもの数が急増しているというニュースを目にする機会がふえてきました。
Twitterでも「不登校急増」がトレンドに載っていましたね。
果たして、日本の不登校の現状はどうなっているのか。

文部科学省のデータを基に考えてみます。

文部科学省は、令和4年10月27日に

令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果

という資料を発表しました。

以下のリンクから資料を読むことができますが、細かい字で膨大な量が書かれていますので、少しづつお読みになることをおすすめします。

https://www.mext.go.jp/content/20221021-mxt_jidou02-100002753_1.pdf

この資料によると、

小・中学校の不登校の児童生徒は244,940人となっています。

この中には、病気による長期欠席や新型コロナウイルスの感染防止の為の長期欠席の数は含まれていません。

あなたはこの数を多いと思いますか?そんなものだなと思いますか?
1,000人あたりで計算すると、26人が不登校であるということ。

前年度は196127人だったことを見ると、令和3年度の1年間でおよそ50,000人増加したことがわかります。

不登校の児童生徒数は9年連続で増加しており、

約55%の不登校児童生徒が90日以上欠席している状況です。

では、これほど急増している不登校の主な原因は何だと思いますか?

「いじめ」
「友達関係」

などが多いのでしょうか。

実は「いじめ」は不登校の0.2%、友人関係は9.7%しかありません。

合わせても全体の10%程度です。

そんな中、不登校の半数を占める約50%(人数で言うと12万人)の原因になっているものがあります。

無気力・不安

です。

引用:文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果概要

なんとなく学校に行くことが難しい。集団の中にいると疲れる。はっきりとした言葉で表すことはできないが、不安になり足が向かない。という子どもが12万人いるということです。

まじめで冷静な子どもにこのような傾向が見られることが多いと言われています。

学校に行けない自分を責めるお子さんも少なくありません。「学校に行けない自分はだめなんだ」と。

実際に、自責の繰り返しによって、毎日の生活への活力が低下し、自己肯定感も気づいたときには大きく低下していたというお子さんを数多くみてきました。

無気力・不安状態のお子さんに対してまずやるべきことは何なのでしょうか。

その子の安心を用意できているか?

お子さんのお家にいる時間が長くなると、

「早く学校に行きなさい!」「いつまで家にいるの!」

と声をかけてしまいますよね。お子さんの事を心配しているからこそでる言葉です。

しかし、あまりこれらの言葉に効果はあまりないと言わざるを得ません。「早く学校に行きなさい!」と言って学校に行けるようになれば、不登校の問題なんて起こらないからです。

まずは「ご家庭が子どもの安心基地になっているか」が重要になります。

言語化できない悩みや不安を抱えたお子さんが、安心して日常生活を過ごすことができる。その中で少しずつエネルギーが溜まってきたら、今後どうしていくかをお子さんと共に考え、時には学校や民間の事業所等も交えながら、方向性を定めていく。

このような流れをとっていくことが重要になります。

今後も様々な動きが予想される不登校。また随時書いていきます!

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